2012年 09月 05日 ( 1 )

一休さん こんなお顔だったのね~

この人は誰でしょう?
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どこかで一度くらいは見たことがあるような?

「とんちの一休さん」で知られた一休禅師、
室町時代、三代将軍足利義満の時代から、八代将軍義政の時代に生きた禅宗の僧侶です。

金閣寺や銀閣寺が建立され室町文化が華やいだ時代でもありますが、一方、相次ぐ戦乱や内乱、飢饉、悪病の流行、地震や洪水などの自然災害と地獄のような陰惨な時代でもありました。一休さんと言えば数々の「奇行」でも知られていますが、それもこうした時代背景があってのことだったでしょうか。

竹竿の先にドクロを刺し貫いて「この通り、ご用心、ご用心」と言いながら正月の家々を回ったとか、木刀を下げて街中を歩きまわっていたとか・・・・・あまりの風狂さに「いんちき坊主」「ニセ坊主」「気ちがい坊主」と嘲られた。

さて、その一休さんですが、ある日、ある時・・・・・・
いつものようにみすぼらしい身なりで托鉢していると、あるお金持ちの家で先祖供養をしている。こういう日はお坊さん達に食事などふるまいをするようで、一休さんもその家の前に立ちました。ところが、家の者は「乞食坊主」と思ったのでしょう、紙一枚と半銭(2枚で1銭、今なら1円程度の銅貨)を与えられ追いかえされてしまいました。

やがて、時がたち、ある日、ある時・・・・・
またその家で法事がありました。今度は一休さんはきちんと墨染の衣を着て出かけました。
勿論、家の人には丁重に迎えられ、奥の座敷に通されて、豪華なお膳のもてなしも・・・。
ところが、一休さん、何を思ってか、墨染の衣を脱ぎ丁寧にたたんでお膳の前に置いて、自分は料理には箸もつけず神妙な顔をしてかしこまっている。

家の人が訊きました。「どうなさいましたか?」
「前に伺いました時には紙一枚と半銭をいただきました。今日、こうして結構なおもてなしをいただくのは、もしかしたら私のこの衣のお陰かと・・・・。それで、衣に食べさせてやっているのです」

私は、この逸話が大好きです。
着るものによって人を差別してはいけないという教訓なのでしょうが、そんなことより何より「衣にご飯を食べさてやる」という愉快さ、可笑しさ、面白さ・・・・・そして、何と言っていいか分からないけれど、じんわりと胸に伝わってくるような何か?
肖像画をみていると、こんなエピソードがいかにもぴったり、そんな気がしませんか?
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by suirenn2 | 2012-09-05 12:21