外は強風、追い出された鬼もさぞかし寒いことでしょう。平安の頃、節分の日に鬼が鬼門とされる東北の方角からやってきて、人々の素行をかぎまわり、地獄の閻魔大王に報告し、素行の悪い者にはたたりがくだされる・・・・・こんな噂が流行ったそうです。それで、人々は臭いイワシの頭を選び、閻魔大王が嫌うヒイラギの枝につけ、素行を嗅ぎまわるのを防ごうとしたとか。それが門口にイワシの頭、「イワシの頭も信心から」になったのですね。
現代では、むしろ、「素行を嗅ぎまわってもらって、閻魔大王に報告してもらい、罰をくだしてほしい」と願いたいくらいではありませんか。耐震偽装から・・・・談合まで、悪事が多いですもの・・・・。
これはヒイラギ・・・・と思うのですが、違うでしょうか。花の色が白ではありませんが・・・・。
「豆まき」は「まめ」が「魔目」に通じ、鬼の目、ひいては災いの芽をつぶすという意味合いからきているそうです。豆を煎って農作業の天候を占う行事とも結びついたようですね。ところで、「福は内」「鬼は外」は、どちらを先に言うのでしょう?
秋田のナマハゲです。年末の行事ですが、私は鬼が嫌いでもないので、親愛の情をこめて登場してもらいました。