昨日のこと、朝起きて戸を開けたらベランダに何か落ちている。
「虫?」、すぐには判別できなくて、目を近づけてよくよくみたら「蝉」でした。
まだ子どもかと思われる翅の透き通った小さな蝉です。
ただ、小さいと思ったのはあくまでも私の感想で、普通の大きさななのかも
しれないのですが・・・・
じっとしている。ちょっと触ってみたらモジモジと動いて少し歩き始めました。
けれども、飛び去ってはいかない。
やがて、暫くたってみてみたら・・・・・
見たときにふっとに頭をかすめた通りのことでしたが、ベランダの隅っこの方で
息絶えていた。
見た瞬間、それこそ身体中から突き上げてきたような想いがありました。
「蝉って、偉いな~!」、何か万感胸に迫るような想いでした。
擬人化的にいうなら「たった独り、誰にも看取られることなく、命を閉じていく」
もちろん、単なる私の感傷なのでしょう。自然界ではよくあること。
けれども、この夏は夏バテで心身ともにすっかりまいってオタオタしていたいた私には、
ただ「蝉が死んだ」とだけは思えないいろいろな想いもあったのです。
「日頃はエラそうなことを言っているのに、イザとなってみればからきし意気地がない、
蝉一匹にも及ばないか」と思ったのでした。
偶々みかけた蝉一匹がいろいろなことを教えてくれたようでもありました。
8月もあと数日で終わり・・・・
9月の声をきけばいくらかは秋らしい気分になるでしょうか。
この猫ちゃん、暑いのにじっと座って・・・・
戸を開けてくれるのを待っているのでしょうか。