二子玉川まで出かけてきました。
「源氏物語 関屋・澪標図屏風」、俵屋宗達のこの国宝の絵をみるためでした。
今年は、「琳派」誕生400年とか、京都での大掛かりな展覧会をはじめ、
あちらこちらの美術館でも関連の展示が行われているようです。
ここ「静嘉堂文庫美術館」でも「金銀の系譜」と題して、俵屋宗達、尾形光琳、
酒井抱一など琳派の絵師たちの作品が展示してありました。
私の一番のお目当ては宗達でしたが、40点ほどの展示作品はどれも素晴らしく
中でもいくつかの作品は、いまでも目に鮮やかに焼きついています。
ちなみに「琳派」とは・・・・・
400年前、本阿弥光悦が徳川家康から京都の鷹峰(たかがみね)の土地を拝領し、
芸術家の集う「光悦村」を作ったことから始まったとか。
狩野派のように血縁や師弟関係の強い絵師集団とは違って、作品そのものに感動した
絵師たちによって継承されてきた美術史の大きな潮流なのだそうです。
実際に展示してあったのは六曲一双の屏風、平面的にみるのとも違って、
人物などいかにもゆったりして、平安王朝の優雅さが伝わってきました。
「静嘉堂文庫」とは、岩崎弥之助と小弥太父子二代によって集められた和漢の古典籍や
古美術を集蔵しているところだそうです。
木立に覆われた緩やかな坂道をのぼった丘陵地にあって、往時の財閥の栄華が
偲ばれるところではありました。
話は前後しますが・・・・・・
二子玉川を訪れるのは初めてでした。駅のホームから多摩川が見渡せるのですね。
前もってきいていたので先頭車両に乗り、しばし駅のホームからの眺望を堪能です。
生憎の曇り空、灰色にくすんで残念でしたが、それでも見とれてしまうほどの眺めでした。
写真は、昼食をとった高層のレストランからのものも・・・
このサギの乱舞、いつも必ず見られるとは限らないようで・・・・・
実際、私も電車を降りたほんの一瞬みられただけ、慌ててカメラを出して撮ったのですが、
2枚だけ何とか撮れていてラッキーでした。
展覧会の後はぶらぶら散策、途中でたっぷりお喋りのティータイムもあって、
駅まで歩いて帰ってきました。
友人が一緒、ご案内いただきありがとうございました。
途中でみた思いがけない見事な紅葉が、また格別の「おみやげ」になりました。
高級そうなマンションのまわりを鮮やかに染め上げていました。