等伯の絵をみてきました ~ 出光美術館

東御苑の後は出光美術館へ・・・・・
予定してはいなかったのですが、5時の閉館までまだ時間がたっぷりあるので
まわってみることにしたのです。
お堀端のあのあたりはよく歩いていて、大手町からほんのすぐそこ・・・・
そんなつもりで歩いて行ったのですが、暑い日だったので思いのほか暑さが堪えました。

ともかく、美術館へ着いて・・・・・
程よく冷房がきいていたので生き返った心地、お陰でゆっくりみてまわることができました。
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案内のようにいろいろと展示してありました。
ひと通りみてまわり、あとは等伯の絵だけ・・・・・

「竹鶴図屏風」
絵葉書をあわせた写真ですが、左隻と右隻に鶴が向かい合っています。
絵の説明にもあったのですが、温かく微笑ましい鶴のカップルの様子に
ほのぼのとした気持ちになりました。
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「竹虎図屏風」
毛並みが柔らかく、表情が何とも可愛らしくて、みていると笑みがこぼれます。
私には猫のようにもみえて、特に左隻の虎は、モジモジと動いているようにさえみえました。
等伯の作品には動物など擬人化されたものがいくつかって、これもその系譜でしょうか。
微笑ましく、情愛の深さを感じて惹かれます。
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会場は空いていました。
しかも、ちょうどよい具合に、この屏風のすぐそばにはベンチ状の椅子がある。
椅子に座って、すぐ目の前で、大きな屏風絵がそれこそ一目瞭然で鑑賞できるのです。
写真でもない、複製画でもない、まさに等伯直筆の絵が、自分のすぐ目の前にあって、
まるでひとり占めのようにみていられるのです。
こんな贅沢な至福な時間があろうか・・・・と感動でした。

さらに、後ろを振り向けば、やや離れてはいるけれど、そこに「竹鶴図屏風」が拡がっている。
前と後ろ、等伯の絵に挟まれたような空間になっていたのです。
自分が、心身ともにとっぷり等伯の絵に包まれているようで、その場を動けないというか、
離れ難い状態で、実際、1時間近くただひたすら見つめ続けていたのでした。

いま、ちょうど、安部龍太郎の「等伯」を読んでいるところです。
波乱万丈とも思える等伯の物語で、小説に描かているあれやこれやが浮かんでくる。
けれども、目の前にある絵は、そんな感情を寄せ付けることなく、唯々素晴らしくそこに在るのですね。

本当に、何と言ってよいかわかrない幸福なひとときでした。
この展覧会ではもうひとつ、「松に鶴・柳に白鷺図屏風」が展示されていたようです。
残念でした、展示期間が9月6日まで・・・・みることができませんでした。

最後に、雑誌から拝借の写真ですが・・・・・
等伯のライバルと言われている狩野永徳の虎・・・・
強烈な迫力、大胆で勇ましく、何ものもいっさい寄せ付けないといった感じですね。
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by suirenn2 | 2015-09-22 12:39


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