大黒様 と 因幡の白うさぎ

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この歌にある大黒様と因幡の白兎の話が私は大好きです。
小学生の頃に話をきいてよほど印象が深かったのでしょう。
映画でもみているように想像を膨らませながら聴いていたのを思い出します。

隠岐の島から海を渡りたかった兎が、鱶(サメともワニとも言われている)を騙して
海に並べ、結局、企みがばれてしまったために皮をはがされてしまう。
息も絶え絶え、痛くて死にそうになって泣いていると、そこへ大黒様が通りかかり・・・
歌のような物語になるのですね。

ところが、今回「私の古事記物語」を読んでみて、すっぽり抜け落ちている部分があることに気がつきました。

歌にもあるように大黒様といわれるこのオオクニヌシは兄弟が多かったそうです。
80人とも言われるほどに大勢の兄弟がいて、オオクニヌシは下っ端のような末輩だった。
ともかく、この大勢の兄弟がわけ(省略)あって旅に出るのですが、
兎との遭遇はその旅の途中の出来事だったのですね。

皮をむかれて赤裸、ぐったり倒れている兎を最初にみつけたのは兄弟たちでした。
兄弟たちは言いました。「治療法を教えてやるぞ。海水に体を漬けたあと風に当たれ。
高い山の方が、日射しも強いし風もよく吹く。そこで寝転がっていればすぐに治る」

そうです、この兄弟たちの話こそすっぽり抜けていて、私はまったく知らなかったのです。
赤裸の体に、海水、強い日差しや風・・・・とは、なんと酷いことを教えたのか・・・・
そう思いつつも物語の幅がぐ~んと膨らんだようなリアリティを感じたのも事実でした。
「神様も、あんがい、人間臭い」というか、人間の深層を抉り出しているようで、
私が知らなかっただけのこととはいえ、思いがけない大発見になったのでした。

歌のような話になるのは、兄弟の酷い仕打ちがあった後のこと・・・・
兄弟の後ろの方で荷物持ちであったオオクニヌシが優しく接する場面ですが、
この白兎は予知能力があったようで、古事記の物語はさらに劇的に展開していきます。
まるでスペクタクル映画でもみるようで、古事記がこんなに面白いとは・・・・
それも思いがけない発見でした。
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by suirenn2 | 2015-02-13 11:24


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