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荒城の月

土井晩翠作詞 滝廉太郎作曲の「荒城の月」・・・・
この歌は会津の「鶴ヶ城」をイメージして作られたと、最近まで私はそう思っていました。
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ところが、調べてみると、「鶴ヶ城」だけとは限らないようで、作詞の土井晩翠は、
生まれ故郷の仙台の「青葉城」や訪れたことのある「鶴ヶ城」を、作曲の滝廉太郎も
郷里の大分県竹田市の「岡城址」や富山県の「富山城」など、さまざまにイメージして
作られたことがわかりました。

私にはちょっと意外なことでしたが、それでも「荒城の月」即ち「鶴ヶ城」のイメージは
動かし難いものがあります。実は、私は、大変な「会津贔屓」、特に幕末の戊辰戦争の時の
「鶴ヶ城籠城」や「落城」「白虎隊」といった話には見聞きする度に泣けてしまうほどの
思い入れがあります。どうしてそれほどまでに?と思い返してみると・・・・・

それは小学校時代にさかのぼります。
先生から「荒城の月」の歌詞の意味を教えてもらい、歌われているのが鶴ヶ城であることや
戦争のこと、白虎隊のことなど話をきいたことがあったからです。
話の内容はすっかり忘れてしまったけれど、子ども心に「可哀そう」と思った・・・・
この感情というか感傷だけは消えることなく胸に焼き付いているものなのですね。
私が福島県の生まれであることも影響したかもしれません。
鶴ヶ城は福島県にあるお城ときいて「えっ、福島なの」ととても驚いたのを覚えています。

放送中の大河ドラマ「八重の桜」は会津が舞台です。
関連本がたくさん出ていて【幕末のジャンヌ・ダルク新島八重】【会津はなぜ「朝敵」か】
【戊辰戦争 裏切りの明治維新】【会津のこころ】など読み終わったところです。
「朝敵」とか「賊軍」と言われ、なぜ会津はあれほどまでに傷めつけられたのか・・・・・
それがわかってきて、夜ひとり、「荒城の月」を聴きながらあれやこれや思い巡らしていると
切なくなってきます。
どういうわけか、時に、ふっと、福島での原発事故のこともオーバーラップする。

けれども、感情過多とも言えるこういう時間も捨てたものではない。
「ウキウキと梅見に出歩くばかりがいいんじゃないよ」、そういうことでしょうか。
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by suirenn2 | 2013-02-28 11:25


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