「名画を鑑賞しながら、その値段に思いをはせ、ため息をつくことはあったが、
動物園で、生き物の値段を想像したことはなかった。が、どんな動物にも値段がある。
・・・・・(中略) 角川文庫・夏の文庫フェアの1冊は、爬虫類輸入会社を営む動物商が、
値段の実態、からくりを説明する奇書で、動物の生態もよくわかる。・・・・・」
読売新聞にこんな本の紹介があって興味をそそられ、早速買って読んでみました。
ズバリ、題名は「動物の値段」、白輪剛史著、角川文庫、590円。
動物園や水族館の動物達、確かに値段がある、そうなのですね。
日本に生息しない動物を外国から買う、そのための様々な制約、
輸送はどうするのか、飼育の方法や餌代は・・・・・動物世界の舞台裏が書かれていて
楽しく面白く読める1冊です。
例えば、キリン・・・・・・どうやって輸送するの?
飛行機や船を使うわけですが、あの長い首は専用檻に中で縮めてもらうんですって・・・・。
例えば、カバ・・・・・・・・超特殊敏感肌なので、輸送中に皮膚がカラカラに乾いて割れてしまう、
それで、全身にワセリンやクリームを塗って乾燥から守らなければならない・・・・。
併せて、自然環境、動物保護、絶滅の危機、密漁といったことも考えさせられて、ほんと、面白い!
ご覧ください、どうです?動物の値段、想像がつきますか?
東御苑散策・・・・
ここでも辛夷が実をつけていました。
こんなに実をつけている木もあります。