時は元禄中の頃~~ご存じ「忠臣蔵」・・・・・
昨日、12月14日は赤穂浪士の討ち入りの日です。
赤穂浪士ゆかりの高輪の「泉岳寺」では「義士祭」が行われていました。
普段でも線香の煙が絶えないといわれている泉岳寺・・・・・・
さすがに特別の日だけあって、露店が立ち並び、大勢の人で賑わっていました。
映画や芝居、ドラマなどでお馴染の「忠臣蔵」も、最近はすっかり影をひそめた感じですが
境内に溢れるほどの人を見ていると、映画やドラマを見ていた頃が懐かしくなるような・・・。
墓所は寺の一角のそんなに広いところではありません。
お参りする人が多いので通行規制がなされていました。
濛々と立ち上る線香の煙、墓前に手を合わせながら絶え間ない人の流れ・・・・・・
まだこういう一面が日本人にはのこっているのか・・・・と印象深いものがありました。
さて・・・・お寺のすぐ隣りは私立の男子校「高輪学園」ですが、その高輪学園とお寺の
間の細い道を通って行くと、鬱蒼と樹木の茂った高松宮邸が見えてきます。
その近くの一隅に「大石良雄外十六人忠烈の跡」がのこっています。
この辺りは細川藩の屋敷跡のようで、細川藩にお預けになっていた大石外16名が
最期を遂げた庭の跡のようです。
石塀に囲まれた狭いその場所は門が閉ざされ、僅かな隙間からしか中が見えないのですが、
石とイチョウの落ち葉に覆われた様子は寂寥感の漂うものでした。
歴史的にどうとらえるかといった難しいことはさておき、「忠臣蔵」は面白かった・・・・・
東映や大映の時代劇、長谷川一夫の「おのおのがた・・・・」というテレビドラマなど
夢中になって見たのを懐かしく思い出します。
「南部坂 雪の別れ」の場面など今でも鮮やかに甦ってきます。
「古臭い」「封建的だ」「感傷的だ」と笑われてしまうでしょうか?
コーヒーでも飲みたいとぶらぶら歩いていたら、いつも間にか品川駅に着いてしまいました。
ここまで来たら見過ごしては帰れない場所がありました。
すみません、もう紅葉は終りの筈でしたが・・・・・・・
品川駅から少し行ったところ・・・・・へんなところにあるのです。
場末のモミジといった感じで、いまにも崩れ落ちそうなところに
やっとへばりついているようなモミジが数本・・・・。
誰も気にとめることもないでしょう。
それだけに、私は惹かれるのですね~。