2017年 05月 08日 ( 1 )

「墨龍賦」を読んで 海北友松のことなど

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読みたいと思っていた本でした。
友達が貸してくれたので早速読んだのですが、さて、読後感は・・・・?
ちょっと困ってしまいました。なんと言ってよいか、言葉が出てこないのです。
多分、絵師としての海松友松を期待して読んだからなのでしょう。
本の帯にもあるように「武人の魂を持ち続けた」といったこのあたりに
作品の主眼があって、私が先入観をもって偏った読み方をしたのかもしれません。
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「武士の家に生まれながら、誤って絵師になってしまった。願わくば部門再興を
はかりたい」と友松は語っていたそうです。
そうした友松の心情が「墨龍賦」に籠められているのでしょう。
作品の深いところが読めていないのかもしれない・・・・
そう思って「もう一度読んでみよう」といま思い直しているところです。

ところで・・・・4月30日のこと。
NHK Eテレの「日曜美術館」は「桃山孤高の巨匠・海北友松」ということで
友松の作品を紹介していました。

唯々、もう、びっくり!画面に見入ってきり金縛りにでもあったような状態で、
観終わった後も暫くぼぉ~っとしていました。それほどに素晴らしかった!
「こんな凄い絵を描く人だったのか」と打ちのめされるような衝撃でした。

特にこの「月下渓流図屏風」には見とれてしまいました。
長谷川等伯の「松林図屏風」を初めて見たと時のドキッとした感じ、
それと似たような印象でもあったでしょうか。

写真はネットから拝借したものですが、「最晩年の最高傑作」と言われているそうです。
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いま「京都国立博物館」では開館120周年を帰記念して「海北友松」展が開かれています。この「月下渓流図・・・」はアメリカの美術館所蔵で、今回60年振りに初めての里帰りなのだとか。すぐにも飛んでいきたい気持ちながらそうともいかない事情もあって、残念です。
by suirenn2 | 2017-05-08 12:41 | Comments(2)