2017年 05月 04日 ( 1 )

「雪村 奇想の誕生」展 東京芸術大学美術館

観たいと思っていた展覧会でした。
期待通りに「来てよかった、観てよかった」と大満足のひとときでした。

雪村は戦国時代に活躍した絵師です。
常陸国(現在の茨城県)の武家の一族に生まれ、幼い時に出家した画僧。
鎌倉や会津若松など関東近辺で、晩年の80代後半まで絵を描いたと
言われています。ただ「謎の多い生涯」とも言われ、今回の展覧会では
そうした一面にも迫る狙いがあったようです。
c0051107_10194767.jpg

「上」鍾馗図 「左」呂洞賓図 「右」欠伸布袋・紅白梅図

ぽってりしたお腹を丸出しに大欠伸をしている布袋様など、
くすぐったくなるような可笑しさがあり笑いがこみあげてきます。

c0051107_10405163.jpg

「左」竹林七賢酔舞図 「右」琴高仙人・群仙図 「下」踊布袋図

七賢人が酔って浮かれて踊っているところなど、「あら、ま~」と思いつつ
一緒に戯れてみたいような愉快な気持ちになってきます。
空飛ぶ仙人の絵は、いかにも現代風で、スーパーマンのようです。

とにかく、変幻自在な人物表現には驚かされます。
ユーモアたっぷりの遊び心があり、それが過不足なくちょうど良い加減で
描かれていて、心地よい笑いを誘うのですね。

雪村の絵は200年の時を隔て、江戸中期に活躍した尾形光琳の心も捉えたとか。
光琳は雪村の絵を何枚も模写して、代表作の国宝「紅白梅図屏風」の構図にも
影響があらわれている・・・そういわれているそうです。

展覧会では、その光琳の作品の他、明治時代の狩野芳崖、橋本雅邦など
雪村に通じる画家の作品も紹介されています。
c0051107_11422110.gif

絵画展の後は夕方もでまだ時間があるので国立博物館へ寄ってみました。
常設展はシルバーパスで無料で入れます。庭園をひとまわりして館内へ・・・・
新しく重文や国宝に認定された作品(主に絵画)の展示が行われていました。
但し写真撮影は禁止です。それらの絵をみた後は適当にまわってきました。

何となくながら目にとまった歌麿などの絵です。
c0051107_11561870.jpg

博物館前には大きな「ユリの木」があります。
花を期待していたのですが散ってしまったようで残念でした。
by suirenn2 | 2017-05-04 12:06 | Comments(4)