【おはこ】 ① (歌舞伎十八番を市川家が秘蔵芸としたからいう) 得意の芸。得手。十八番。 ② 癖。・・・・と「広辞苑」にあります。「おはこ」とは元々は「お家芸」の意味のようで、その始まりを作ったのは、広辞苑にもあるように幕末の頃の七代目市川団十郎だそうです。自分のお家芸を誇示するために十八演目を選んで「歌舞伎十八番」と名づけたとか・・・・。「鳴神」「勧進帳」などの名作揃いだそうです。
以来、他の歌舞伎の家々でも得意の演目を定めて「家の芸」を競ったようです。そして、「家の芸」→「十八番」→「おはこ」となって、広く世間に流布するようになり、今では「おはこを一曲」など、カラオケで喉自慢にも使われたりする言葉になりました。一般には、歌うことに関して使われている言葉でしょうか。
興味深いのは、韓国でもこの「おはこ=十八番」の言葉が使われていることです。ただ「おはこ」といえば歌うことを意味して、それは日本と同じようですが、「おはこの
料理」などの使われ方もあるとか・・・・。
「スシ=寿司」「ショウユ=醤油」「ツナミー津波」など日本語がそのまま海外でも通用する例は聞いていますが、「おはこ=十八番」が韓国で通用する・・・・正直なところ驚きでした。たまたま今日の韓国語講座で先生から伺ったお話、時間がなくて言葉のルーツなど聞きようもなかったのですが、とても興味深いことでした。
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