あんなに賑やかだったセミの声がパタリと跡絶えてしまいました。ここ数日、まったく聞こえません。カナカナカナと鳴く蜩は俳句では秋の季語ですが、この辺りでは鳴き声を聞くことはありません。ミ~ンミ~ンミ~ンと鳴くセミが殆どでした。今頃の時期、夕暮れ時にカナカナカナと鳴くあの声、どこかもの哀しげで好きでした。
セミにかわって元気な子ども達の声がかってきました。前の幼稚園も夏休みが終わり、今日からまた始まりました。ほっとしているお母さん方も多いでしょうか。
日暮れとともに虫の声です。リ~ンリ~ン、ガチャガチャ・・・いろいろな鳴き声が聞こえます。テレビを消して聞き入っています。セミの声も虫の音も欧米人は感興を示さない、時には喧しくさえ感じるらしい・・・・・・と何かの本で読んだことがあります。日本人独特の感性なのでしょうか。
鳴き声が美しい「邯鄲」という昆虫がいるそうです。「邯鄲の夢」、栄枯盛衰、人の世のはかなさをたとえた中国故事ですが、確かに何かはかなさのようなものを感じます。ちょっぴり感傷的になってみるには、これからお誂え向きの季節ですね。
ダルマハギ
アンデスの乙女 (花センナ)
シュウメイギク