夏を思い出す「におい」・・・・或るサイトで投票を募ったところ1位は
「蚊取り線香」だったそうです。以下、2位から10位まで・・・「スイカ」「海」「花火」「夕立」「夏草」「プール」「ウナギの蒲焼」「トマト」「かき氷」と並びます。
私にとっても一番は「蚊取り線香」でしょうか。夕方になると蚊取り線香をつけて、蚊帳を吊って寝た子ども時代の夏の夜が懐かしく思い出されます。「蚊帳」にも独特の「におい」があったような・・・・。中学生にもなると、吊るのも畳むのも子どもの役目、蚊帳の畳み方を躾けられたのも懐かしい思い出です。
「い草」「洗濯のり」「糠みそ」なども、私には夏を思い出すにおいです。そんな上等なものではなかったでしょうが、畳の上に敷いた「い草」のあの感触、やはり懐かしいですね。糠みそは、食卓には欠かせないものでした。母が、それこそ手塩にかけて作ってくれたのでしょうが、青々としたキュウリ、艶々した紫のナス、今でも鮮やかに目に浮かびます。貧しい時代だったでしょうに、「におい」とともにある何と豊かな夏の思い出・・・・・。「草いきれ」、そんな言葉もふっと頭を過ぎります。
今の子ども達に、どんな夏の「におい」が思い出として残るのか?「汗」「人いきれ」「ハンバーガー」、そんなことにならないように祈るばかりです。
フウセンカズラ、こんな色になっていました。