「デジカメ散歩」のブログで「ごんぎつね」を拝見して、久し振りに読んでみました。
「兵十だな」と、ごんは思いました。兵十は、ぼろぼろの黒い着物をまくし上げて、こしのところまで水にひたりながら、魚をとるはりきりあみをゆすぶっていました。
ひとりぼっちの「ごんぎつね」、お母さんを亡くしてやはりひとりぼっちになってしまった兵十に、うなぎを盗んだ償いとして、いわしや栗や松茸を贈り続けるのですね。でも、兵十には、それが誰なのかわからない・・・・・・。
「おや」と、兵十はびっくりして、ごんに目を落としました。「ごん、おまえだったのか、いつも、くりをくれたのは」 ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。兵十は、火なわじゅうをぱたりと取り落としました。青いけむりが、まだつつ口から細く出ていました。
光村図書出版、小学4年の「国語・下」に「ごんぎつね」が載っています。この絵が好きで、孫が使った教科書を長期拝借しています。彼岸花の光景は特に気に入っています。雨降りで、何にもない一日、ちょっぴり「読書の秋」でした。