「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」、正岡子規は柿が好きだったようです。この句が創られる動機となったのは、東大寺の鐘だったそうですが、「・・・・東大寺」としなかったのは、やはり感性豊かな才能でしょうか。「・・・・法隆寺」の方が、柿の季節の鄙びた印象があります。
「芋くえば鐘が鳴るなり本門寺」、小学校時代のA君の作品。俳句を創る学習で、A君、大きな声で発表しましたね。爆笑・・・・本門寺は「池上本門寺」のこと、この辺りでは近隣の名刹です。子規の句を真似たわけですが、「芋」「本門寺」、そして当時の生活事情を考えれば、これはこれで傑作です。自分が何を創ったかなど忘れてしまっているのに、柿を見ると思い出すのです。
おやつは蒸かし芋、そんな時代でした。薩摩芋、いまではバナナよりお高い!
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