蝉の鳴き声がきこえるようになりました。
数日前、朝起きて戸を開けたらすぐ近くで鳴いている。
けれど、8時過ぎになると近くではもうきこえません。
家の前での建設工事が始まり、ドタンバタン、蝉も騒音で寄ってもこない。
そのかわりとでもいうように、夜になるとどこからともなく聞こえてくる。
まるで合唱でもしているような鳴き声・・・・
今や都会では夜鳴く蝉は珍しいことでもなんでもない。
たいていの人がその理由も察しがついていることと思われますが、
ちょっと興味をもってネットであたってみました。
生態学に詳しい林正美さん(埼玉大学教授)のお話。(赤線は私が記す)
タイのバンコクなどでは「蝉は夜鳴くもの」と決まっているらしい。
日本でもそのうちに特に都会ではそういう傾向になってくるのでしょうか?
こんな話からいつも思い浮かんでくるのは、金田たつえさんの歌。
前にどこかでブログアップしていますが・・・・
作詞の萩原たかしさんは私が作詞を学んでいた頃の同人誌の同人、
お目にかかったこともないのですが、いつも上位にランクされる方でした。
この歌が発売された当時、「夜の蝉」というのはまだあり得ないことだったような?
それだけにタイトルも、「胸をふるわせ夜鳴く蝉は」「命じぼって夜鳴く蝉は」と
いったフレーズも新鮮で幻想的、強烈な印象だったのを思い出します。
いまになってみると、「夜鳴く蝉」といった語句のインパクトは薄れてしまう。
勿論、それで歌の価値がかわるものではありませんが、つくずくと歳月を感じる
というか、近年の気候の激しい変化に思いいたるのです。