擬人化されたカエルの真剣な表情に思わず噴き出してしまいそうになる絵だが、
実は「茶を点てるガマガエル」で「茶釜」を表している。
浮世絵の一種である判じ絵は、ダジャレなどユーモアを効かせた「絵で見るなぞなぞ」。
たとえば、「川の中を走る人」で「掛川」、「ら」が10個で「虎」といった具合だ。
遊び心あふれるこれらの版画は廉価で、江戸時代の庶民に親しまれた。
(中略)・・・・判じ絵を楽しむ文化は、絵による案内表示「ピクトグラム」の発明、
メールでの絵文字の多用など、現代日本へのつながりを意識させる。ー読売新聞記事よりー
面白そうなので早速本を注文しました。
岩崎均史著 「いろは判じ絵」 青幻舎 1500円。
先ずはご覧ください。
私でも分かりやすかった絵をピックアップしてみました。
少し難しくなってきました。
これは、もっと難しいかな?
大体どんなものかわかりましたよね?
それでは、これは、どうでしょう?
そう、「雀」と「カマキリ」です。
「鈴」に「目」で「雀」、「釜」を「切る」で「カマキリ」・・・・
もう大丈夫、すぐわかりますよね?
「江戸庶民と知恵比べ」「江戸の遊び心に挑戦」・・・・
本には500問もの「なぞ解き絵」が載っているのですが、難問、珍問があって
江戸庶民には勝てそうにありません。
庶民が持ち合わせていたらしい「くだらないものを楽しむ感覚」に驚くばかりです。
下の絵の答は・・・・・「鈴虫」「虫かご」です。