天文学的には春分、秋分は「昼夜平分となる」といわれ、太陽がほぼ真東から出て
真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる。春分から夏に向けてどんどん昼の時間が
長くなっていき、逆に、秋分から冬に向けてはどんどん昼の時間が短くなる。
1年に2回あるこの稀な日は、「春分の日」「秋分の日」として昭和23年に国民の
祝日に制定されたのですね。春分の日についていえば、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」
そういう日なのだそうです。今年は、今日、3月20日が「春分の日」です。
過去5年ほどの「春分の日」と「秋分の日」・・・・・日にちが違っているのがわかります。
例えば、「春分の日」について・・・・・この日を3月のいつにするのか?
それは、国立天文台が天文学的に算出した日にちによって閣議決定され、前年の2月に
官報で告示して決まる仕組みになっているようです。
ですから、来年の「春分の日」はすでに決まっていて「3月21日」です。
地球の運行状態が極端に変わらない限り、何年先でも天文学的に計算するのは可能ですが、
決定はあくまでも「前年の2月」が基準なのですね。
天文学に基づいて年ごとに国の祝日が決まるこのような仕組みは、世界的にみても
珍しい習慣なのだそうです。