散歩道にはいくつもの寺院があり、門前にはお経の言葉などが掲げてあります。
そんな中、これも或る寺院で目にしたもの、ちょっと印象にのこりました。
特に「がんばろう」と思うことは何もないけれど、毎日を笑顔を暮らすのは案外難しいもの。
せめて人には笑顔で接したいと思うものの、それさえも覚束ないのが実情で・・・・・・。
でも、「おはようございます」「こんにちは」といったちょっとした挨拶でも、満面の笑みで
丁寧になさる人もいて、しみじみと「えらいな~」と思ったりする。
仏教に「六波羅蜜」という教えがあります。
彼岸で成仏するために、生きている間に心掛けるいわば生き方の教えのようです。
「布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧」と何だか難しそうな六つの教え(言葉)なのですが、
この中の「布施」と「精進」くらいは少しは意味がわかるでしょうか。
「布施?」「あ~、お寺に寄進するお金や物ね」と、誰でも先ずはこう思うかもしれません。
けれども、これは「物施」「財施」といって布施のごく一部分なのだそうです。
布施の中には、例えば親切にしたり、優しい言葉をかけたり、あるいは慰めたりと
お金や物だけでない「心施」というのもあるそうです。
そして、この「心施」の一つとして、「和顔施=わがんせ」を・・・・・・
瀬戸内寂聴さんが著書や法話を通してしばしば奨めておられます。
「和顔施」とは、いい顔をあげる、相手にいい気持ちを届ける、つまり「笑顔のプレゼント」。
「笑顔」を心掛ければ、人に対するプレゼントになるとともに、もしかしたらそれ以上に
自分自身が明るくすっきりと暮らせるのかもしれませんね。
「そう 笑顔になればいいのです」、寺院で目にした一言から思ったことでした。
秋の七草、秋に咲くものとばかり思っていましたが、今頃咲くのですね。
どの実も真っ赤に熟して・・・・・
「房酸塊」、実は甘酸っぱく、ジャムや果実酒に使われるそうです。
2~3粒だけのこっていた「深山鶯神楽」の実、東御苑で撮ったものです。
あるお宅の木、「桜桃」、こんなにまん丸の実になるのですね。