曽我蕭白の「雲龍図」の一部、顔の部分が描かれた絵葉書です。
現在「ボストン実術館 日本美術の至宝 特別展」で展示されているものですが、
23日放送のBSプレミアム「美の饗宴」で、この「雲龍図」と「曽我蕭白」についてとりあげていました。
その中からいくつかのことを覚書として記しておきます。
● 曽我蕭白は絵画のどの流派にも属さず独自の道を辿ったらしいこと
● 20代の終りの頃から旅をして、旅先で絵を描きながら暮らしたらしいこと
● 150年前に海北友松という龍を描く名手がいて、その人が描いた龍の絵を
見ているに違いないらしいこと
● この「雲龍図」の濃い黒の色は、一般に水墨画で使われる「松煙墨」という墨ではなく
「削り墨」という墨であるらしいこと
実際に絵をみてきたので、こうしたことが少しは実感として伝わってきました。
それにしても、この龍の顔、おかしいというか面白いというか、見れば見るほど愉快です。
普通、龍の絵といえば、眼光鋭く、威厳に満ちて怖いくらいの印象のものが多い気がしますが、
この龍は、ちょっととぼけているようにも、どこか臆病のようにも見える。
そこに蕭白独特のユーモアや何か批判精神みたいなものが籠められているのでしょう。
でも、そんなことより何より、私はすっかりこの龍のファンになってしまいました。
この顔を見ていると、少々の厭わしいことは「ま、いいか」という気持ちになってくるような・・・・?
紫陽花が色づいてきました。
この花もこれから日増しに目につくでしょうか。
和名では「匂い忍冬」というそうです。
ハーブティやハーブ酒、ポプリなどに利用されるとか・・・・
ちょっと似た感じもするお花ですが、名前はわかりません。
チョウが撮れました。
これ、チョウかな?