買い物が済んででちょうど時間が良かったので映画を見てきました。
国会議事堂が映し出されカメラはゆっくりと現在の桜田門へ・・・・・・
何か象徴的なオープニングです。
いうまでもなく万延元年3月3日・・・・
大老井伊直弼が暗殺された歴史的な大事件を描いた映画です。
一面真っ白な桜田門外の雪景色・・・・・
サクサクサクと雪を踏みしめながら登城する井伊直弼の壮麗な行列が過ぎて行く。
そして、合図とともにいっせいに水戸藩士の襲撃が始まる。
しんしんと降りしきる雪の中、井伊家家臣の黄色い衣装と水戸藩士の黒い衣装が
乱れ舞うような圧倒的な映像美になって、いっきに惹きこまれます。
映画の醍醐味ですね。
襲撃の凄まじさと情景の美しさとが本当に見事です。
あとは襲撃に加わった藩士一人一人の運命や最期が、むしろ淡々と
丁寧に描かれていきます。
涙が止まらないようなそういう場面はないけれど、何故か胸がいっぱいになる。
切ないような、哀しいような・・・・・。
ピーヒャララッタッタ、ピーヒャララッタッタ・・・・・・
西郷隆盛を筆頭に錦の御旗を掲げた官軍が無血開城なった江戸城へ行進して行く。
もう最後の方の場面です。
「ここが桜田門か」、馬上から西郷隆盛が呟く一言がずっしと胸に響きます。
坂本龍馬も名前だけですが台詞の中に出てくる。
水戸藩士が同志を募るために土佐を訪れたことがあり、
名前をきいただけでもその時のことを言っているのがよくわかりました。
水戸藩主徳川斉昭を演じる北大路欣也が風格があって素晴らしい。
久し振りに映画の醍醐味を堪能してきました。