「特別展 長谷川等伯」を見てきました。
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水墨画の最高峰「松林図屏風」(国宝 東京国立博物館蔵)、金碧障壁画の至宝「楓図」(国宝 京都・知積院蔵)を描き、あの狩野永徳をも脅かした絵師、長谷川等伯(1539~1610)。能登(石川県)に生を受けた等伯は、はじめ「信春」と名乗り主に仏画を描きました。30代で上洛すると画題を肖像画、花鳥画などにも広げていきます。豊臣秀吉や、千利休らの時の権力者に重用され、一躍時代の寵児となりました。時に精緻に、時に豪放に描きわけられた作品群は、今もなお我々を魅了し続けます。 ーと案内にあります。
テレビでも何回か放送され、その劇的な障害が大変興味深い柄師です。
私は、名前を知っている程度、「楓図」を写真で見た記憶がある程度のことでしたが、
五木寛之の「百寺巡礼」に詳しい紹介があり、興味をそそられるようになりました。
「楓図」の一部ですが物凄い迫力です。
当初は目も眩むような豪華絢爛たるものだったのでしょうが、色彩もだいぶ落ちて
枝振りのうねるような力強さと楓の葉の瑞々しさが際立っています。
一方「松林図屏風」は、同じ人が描いたとも思えないような静かな水墨画・・・・・。
普通水墨画は何となく中国的な印象をうけるのですが・・・・
そして、等伯の他の水墨画にもそんな印象があったのですが、この松林の風景は
「どこかで見たことがあるような?」と錯覚してしまうくらい日本的です。
幹や木の根元の描写のわりには枝や葉がとても鋭い・・・・・
私にはそれが何とも不思議に感じられる絵でした。
展覧会は大変な混雑です。
昼前に着いたのですが「1時間30分待ち」、とてもそんなにには待っていられないので、
かなり時間をつぶすことになりました。
時間つぶしにあちらこちら歩いたので順次アップしていきます。
先ずは上野公園の桜を・・・・・
これは梅ですね。