「国宝 土偶展」を見てきました。
“ひとがた”をした素焼きの土製品「土偶」の発生は、縄文時代草創期(約13000年前)
にまでさかのぼります。伸びやかに両手を上げるもの、出産間近の女性の姿を表すもの、
極端に強調された大きな顔面のものなど、多様な姿かたちをする土偶は「祈りの造形」とも
称され、縄文時代の人々の精神世界や信仰のあり方を具現化した芸術品として、世界的に
高い評価を得ています。 -パンフより -
国宝3件、重要文化財23件を含む67件の展示ですが、どれも素晴らしい!
縄文時代の人々の大らかでのびのびした息吹が、時空を超えて伝わってきます。
一つ一つは10~30cmとそんなに大きなものではないのですが、溢れるほどの生命力が
あり小さいことを感じさせません。
私が特に見たかったのはこの「合掌土偶」でした。
私の言葉ではもう何とも表現できない・・・・ただじ~っとうっとりと眺めるばかりでした。
今から1万年以上も前、日本人の先祖は本当に伸びやかで大らかで、素朴なユーモアがあり、
豊かな精神性が備わっていたのですね。
高度な文明社会に生きる私達の方が何かギスギスして心が狭くなっているのではないか・・・・
ふとそんな思いも頭をかすめたことでした。
博物館のすぐ隣り「表慶館」、「みどりのライオン」がシンボルです。
インド、ガンダーラの彫刻など展示していました。