「梅の花が早く咲いた年は、梅の実なりが悪いという言い伝えがあるそうです
早く花が咲いた時期に昆虫はまだ活動していないので、受粉が充分に行われない・・・・
日本ではミツバチなどが花粉を運ぶので、ミツバチの活動時期と合わないと実なりが
悪くなるそうです。
さらにもう一つ、早咲きの梅には花の三分の一くらいに異常が見られ、オシベ、メシベの
発育不全が目立つとか・・・・
こうした理由で、根拠のある言い伝えになっているようです。
さて、今年の梅はどうなのでしょう?
東御苑の「梅林坂」の梅がほころび始めていました。
今年は暖冬とも思えないので、順当な開花ということでしょうか。
桜も咲いていました。
「寒桜」は、「ひかんざくら」と「やまざくら」の交雑種と考えられているそうです。
江戸時代後期から関東以西の暖地で栽培され、松山市の「薄寒桜」や熱海市の
「熱海桜」が有名とか・・・・・・。
「冬桜」は「おおしまざくら」と「まめざくら」の交雑種と考えられ、やはり、江戸時代の
後期から栽培されたようで、「小葉桜」とも呼ばれているそうです。
蝋のような光沢と質感、蝋細工を思わせるところから「蠟梅」・・・・・
江戸時代に中国から伝わった花で、「唐梅」の別名があるそうです。
一般によく見かけるのは花の外側も内側も黄色い「素心蠟梅」ですね。
普通の蠟梅は内側が赤みを帯びています。
「椿」と「山茶花」です。
区別がつきますでしょうか?
左下の1枚が山茶花です。
「椿」は日本の固有種で、「艶葉木」の語源から転じたようです。
原種は「やぶつばき」「ゆきつばき」「さざんか」だそうです。
寒い寒いと思っている間にももう探梅の季節なのですね。
今年はどこへ梅見にいきましょうか?