目に青葉 山時鳥 初鰹 素堂
初夏、5月の頃を詠んだ句と思われますが、若葉、青葉がきれいです。
ただの葉っぱ、誰も目にとめないかもしれませんが、こうしてみると中々の存在感・・・・。
よく、緑は目にいい・・・・と言われますね。
それは、緑色が目にいい・・・・というより、緑豊かな自然の風景を眺めることで、結果的に目の神経や筋肉を休めるからというのが定説のようですが、緑色自体には効果はない?
色にはそれぞれ不思議な効果が潜んでいるようです。
例えば赤は、細胞を活性化さえる、青は興奮を鎮める・・・・・。
緑色は他の色に対して補色にあたるので、様々な色の情報にさらされている目の細胞にとっては沈静効果をもたらすようです。
「柳緑花紅」、柳は緑、花は紅、禅ではそういうそうですが・・・・。
道元禅師が中国から禅を学んで帰国した時、問われての第一声が「眼は横に、鼻がたてについていることが、本当にわかった、だから、空手で戻ってきた」
「そんなの私だってわかってる」と思うのですが、何が違うのでしょう?
「柳緑花紅」・・・・・柳も花も明瞭、隠すところなく堂々とあらわして、しかも、決して自己顕示をしていない・・・・どうやらそのあたりに禅語の教えがあるようですが・・・・・。
そんな話はさておき、柳は写真に撮るのが難しいですね。
ちょうど、いま、しなやかな若葉がきれいなのですが、「オバケ~」みたいな感じになってしまいます。