読書のこと

相変わらずの読書三昧です。
c0051107_9365265.jpg

この中に「溟い海」という作品が収録されていて、どうしても読みたいので
早速買って読んでみました。藤沢周平にとっては初期の作品のようです。

「溟い海」は晩年の葛飾北斎の姿を描いた作品です。
「富嶽三十六景」を描いて評判になり一躍人気絵師になったものの、
その後の「富嶽百景」は不評で、人気も落ち目になってきた。
そんなところへ「東海道五十三次」を描いて大評判の歌川広重が登場してくる。
この広重に対する凄まじい嫉妬心、やがてはそれが敵意にもなり、ならず者を
巻き込んで広重を襲撃しようとする・・・・・

私は北斎の「富嶽三十六景」は好きで、展覧会などにも出かけていました。
緻密に計算されたような斬新な構図には唯々感心して見入ったものでした。
天才的とも思えるようなそんな北斎が、なぜ広重の「東海道五十三次」に
殺意さえいだくような敵意を剥き出しにしたのか・・・・・?

当然のことのように次に興味が向いたのは「東海道五十三次」、その絵です。
「どんな絵なの?」、みたことがあるような、ないような・・・・・?
2~3日頭の中で燻っていたのですが、なんと我が家にその絵があったのです。
2011年から2012年にかけて読売新聞の読者サービスとして額絵シリーズ
が配布になり、それが保存してあったのでした。

横37㎝×縦26㎝あまりの複製画、全55枚のコレクション。
驚きました。これがどれも素晴らしいのです。本当に素晴らしい!
いっとき北斎の「富嶽三十六景」も霞んでしまうような感動でもありました。
c0051107_1132458.jpg

c0051107_11331093.jpg

c0051107_11333062.jpg

藤沢周平の作品を読むとき、いつも深く心に沁みる入るのは美しい風景描写です。
今回、広重の絵に接して、そのあたりの作風の意味がわかるような気もしました。
そして、だからこそ対極的な北斎についても、内面深くまえで踏み込んで描くことが
できるとというものなのでしょう。まさに作家の力量でしょか。

「溟い海」は私にとっても発見というか、新たなものの見かたを教えてもらった
忘れがたい作品になりました。
# by suirenn2 | 2017-07-20 12:13 | Comments(2)

よく見る よく聞く よく考える・・・

またまた新聞記事から拝借です。
私は政治的には無党派ですが、お友達との付き合いで共産党の機関紙、
「しんぶん赤旗日曜版」をとっています。
この新聞に時々「四季折々」と題した吉沢久子さんの文章が載っていて、
毎回読むのが楽しみ、そして、読むたびに清々しい気持ちになるのです。

7月9日号の「若い頃よりよく見える」という文章もそうでした。
自分一人で読んだだけでは勿体ない気がして、一部拝借してご紹介します。
c0051107_104015.jpg

暑くてウダウダ過ごしているときだけにピシッと「喝」を喰らったようでした。
吉沢久子さんは確か100歳くらい? 人間、その生き方に年齢は関係ないとは
思うものの、なんと瑞々しく溌溂とした生き方でしょう!

「心の目」「心の耳」といった言葉が深く胸に響きました。
誰でもが簡単に真似のできることではないにしても、意識して心がけたなら
見えてくるもの、聞こえてこるものはいっぱいあるのでしょう。
せっかく生きているのだから、ボヤッとしていてはもったいない。
よく見て、よく聞いて、よく考えて・・・
」、そうありたいものですね。
c0051107_11371220.jpg

朝開いたハスの花が夕方まだのこっていました。
c0051107_11393092.jpg

デュランタ、この紫色に惹かれます。
c0051107_11412113.jpg

ガード下でおじさんもひと休み・・・・
c0051107_11435973.jpg

月がきれいでした。
c0051107_11482513.jpg

# by suirenn2 | 2017-07-17 11:53 | Comments(0)

メダカ イケメン好き そうなのかしら?

また新聞記事を拝借です。(読売新聞 7月12日夕刊)
c0051107_1065880.jpg

見出しに惹かれてこういう記事にはぱっと目が向きます。

    メスのメダカはオスの「顔」を認識している。
    メスのメダカは見慣れたオスを好む傾向がある。

愉快ですね~。顔を見ながら「あら、なかなかいい男じゃないの」とか
「この顔、好みじゃないわ」とか「不細工だけど優しそうな目をしてる」とか
あれこれ品定めしてるのかしら? ふと「源氏物語」の「雨の夜の品定め」の
場面が浮かんできました。

それにしても、あんな小さな魚のどこにこうした認識力があるのか?
高度といわれるこの「顔認識」のメカニズムが解明されることを期待しましょう。
c0051107_10595990.jpg

c0051107_1103736.jpg

c0051107_1105710.jpg

c0051107_1111543.jpg

c0051107_1113970.jpg

ある日の夕空・・・・
c0051107_1123452.jpg

# by suirenn2 | 2017-07-14 11:09 | Comments(4)

演歌のこと

読売新聞(7日夕刊)の記事でした。
c0051107_9405544.jpg

この方のお気持ち、書かれていることがよくわかって印象にのこったのです。

実は私はこの方と違って演歌は好きでした。
ところが、まだ若い頃、「知性がない、品がない、泥臭い」といった言葉に
晒されたことがあり、すっかり気圧されてしまい、以来「演歌が好き」とは
言わないようになってしまった。若さゆえの「気取り」もあったでしょうか。
「演歌が好き、演歌はいい」とそれこそ自他ともに認めるほどになったのは
もう40を過ぎてからのことでした。

そして、ブログを開設した早々には書いてもいるのです。
ここにその時の一文が載っています。

昨夜のテレビ(BS-TBS)の歌番組はよかった!
c0051107_10534114.jpg

何といっても「船村演歌」です。歌がうまいというだけでは深い味わい、余韻、
余情といったものまで歌いきれない。その点、五木ひろしさんはうまいですね。
元々歌のうまい歌手でしたが、年齢を重ねてきて歌に情感が滲み出るように
なってきたと感じます。

6時30分から9時まで、ちょうど夕食時でもありました。
箸を休めて見入ってしまったりで、ダラダラしたはしたない食事に
なってしまいました。
c0051107_11542418.gif

c0051107_11583866.jpg

c0051107_1159644.jpg

花開く前、初々しい感じ・・・
c0051107_1215450.jpg

# by suirenn2 | 2017-07-09 12:04 | Comments(4)

読書のこと

過日、藤沢周平の「漆の実のみのる国」のことをアップしました。
上杉鷹山を書いた長編小説です。心の底の底まで沁み入るような
味わい深い素晴らしい作品でした。上杉鷹山については「これを読めば充分」と
思っていました。

ところが、たまたま本屋さんで目について、これも読んでみる気になったのです。
同じ人物を扱っていても、作者が変わればまた違った面が見えてくるかもしれないと思ったからです。作者が童門冬二であることもきっかけになりました。
よかったです。やはり、感動の物語でした。
c0051107_1033040.jpg

上杉鷹山は上杉家の人物ではありません。日向(九州)高鍋の秋月藩という
小さな大名家の二男坊。縁あって上杉家に婿養子に入るのですが、上杉家と
いえば上杉謙信を始祖とする名門の大名家。とはいえ、名門とはいいながら
財政破綻で困窮し、お家はもう潰れかけてかけている状態でした。
こんな状況のなか、鷹山は17歳の若さで当主の座につくのです。

要するに物語は、この若き当主が72歳で没するまで、その生涯をかけて
米沢藩上杉家を再興する話。そこには当然波乱万丈のドラマがあるのですが、
そうしたドラマを通して見えてくる上杉鷹山の姿に胸を打たれるのです。

「漆の実のみのる国」を読んで以来、「美しい」という言葉、「美しいとは何か」といった想いがずっと頭に焼き付いています。今回も、改めて感じたことでした。
c0051107_11455990.jpg

最近の写真から・・・・
c0051107_11484783.jpg

c0051107_11491556.jpg

c0051107_11493738.jpg

c0051107_1151639.jpg

# by suirenn2 | 2017-07-08 11:58 | Comments(0)

杞 憂 ?                                ・

古代中国「」の国の人が天が落ちてくるのではないかと寝食も忘れるほど
心配したという故事、「杞憂」という言葉の語源にもなって、「取り越し苦労」
の意味であることはよく知られています。

まさか天が落ちてくるとは本気で思うわけでもないけれど、九州地方の豪雨、
そして、北朝鮮のミサイルには、杞の国の人たちの気持ちがわかるような気がしました。まるで天が落ちてきたような、或いは落ちてくるような襲撃でした。

豪雨についてはまだ厳戒態勢です。雨も降らなければ困ります。
でも、「降ればいいってもんじゃない!」とつい口のなかでぼやいてしまう。
「お見舞いを申し上げます」というのが礼儀なのでしょうが、そんな言葉も
却って空疎なようで気がひけます。

ミサイル発射については外交努力も効き目がないような・・・・
日本へ落下することも「杞憂」とは言っていられないような・・・・
私は臆病者なのでそんなこともちらっと頭をかすめたりします。
c0051107_10333089.jpg

c0051107_10383533.jpg

c0051107_10392143.jpg

何の花でしょう?
c0051107_1040246.jpg

c0051107_10421687.jpg

# by suirenn2 | 2017-07-06 10:46 | Comments(4)

新聞記事から

今朝(3日)の読売新聞のトップ記事です。
c0051107_10144498.jpg

各紙とも似たようなものでしょうか。
予想はついたことで、私としては「特に感想もなし」、それが正直な気持ちです。

それよりも、こちらの記事の方が目をひきました。
c0051107_10243724.jpg

残念でしたね。でも、社会面には藤井四段のこんな言葉が載っていました。
     「ここまで連勝できたのは、自分の実力からすると出来すぎ。
      もっと強くなって、ファンの方に楽しんでもらえる将棋を
      指せるように頑張りたい」

身体中をすぅ~っと風が吹き抜けるような爽やかな気持ちになりました。

毎年のことながらマンションの「高齢福祉」担当の方がチラシを届けてくれました。
区の方から配布される「熱中症予防」と「振り込め詐欺注意」のチラシです。
家のマンションも高齢者が多いので1軒1軒回るのも大変なことでしょう。
c0051107_1130576.jpg

改めていうまでもないことですが、お互い、気をつけましょう!
c0051107_113847.jpg

c0051107_11404121.jpg

c0051107_1141430.jpg

c0051107_11412345.jpg

# by suirenn2 | 2017-07-03 11:44 | Comments(2)

半夏生など

1年の半分がもう過ぎてしまいました。
「光陰矢の如し」「歳月は人を待たず」、そんな言葉がちらっと頭をかすめます。

今日2日は「半夏生」、七十二候の一つで夏至から十一日目に当たる日で、
この日から5日間が半夏生となるそうです。かつては「田植え」にもっとも
相応しい時期とされていたとか・・・・。

この時期に色づく半夏生という植物もありますね。
すっかり忘れていたのですが、ふと気がついて見に行ってみました。
「半化粧」とも表記されますが、殆ど「お化粧」は済んでしまったようで、
白粉を塗ったような葉ばかりでした。
c0051107_1023524.jpg

花期に葉が白くなるのは虫媒花であるためにこのように進化したのではないかとも
いわれているそうです。

葉が白くなる花といえば「コンロンカ=崑崙花」もそうですね。
やはり、いま頃の時期、花盛りです。
中国の崑崙山の雪に見立てた名前といいますから、ちょっと驚きます。
c0051107_10484513.jpg

c0051107_110246.jpg

ところで、前回のツバメの話の続きになるのですが・・・・・
巣立ったツバメはどうなるのか? 「ツバメのねぐら」という所で過ごすとのこと。
文字通りツバメが集まって眠る場所のこと。

ツバメが大きくなり巣立つと、日本から去るまでの間渡りのための準備をする。
そのときに河川敷のヨシ原などで集団でねぐらを作るそうです。
そのねぐらが大田区の多摩川、我が家からもそんなに遠くないところにあるという。
「日本野鳥の会」からその「ねぐら観察会」の案内が届きました。
7月ですが、時間は18時~20時頃まで・・・・さて、どうするか?

もちろん行きたいのですが、気がかりがひとつ、「蚊に喰われるのではないか?」
土手の花火大会へ出かけた何人かの人から蚊の被害をきいているので
蚊に好かれやすい私はちょっとびびっています。
c0051107_1134675.jpg

c0051107_1134221.jpg

# by suirenn2 | 2017-07-02 11:46 | Comments(4)

つばめ観察 古巣に帰ってきていました

商店街を歩いていたらツバメが飛んでいるのがみえました。
暫く立ち止まって眺めていたら、すぅ~っと或る建物へ入っていった。
「まさか?」と思いながら行ってみるとヒナがいるのが見えました。
c0051107_1036174.jpg

そこは毎年のようにツバメが帰ってきていた巣でした。
ところが、ここ2年は姿が見えないままに巣も干乾びかけていたのです。
「もう来ることはないのか」と諦めていただけに嬉しいことでした。

2羽しかいないようですが、ヒナは元気に育っています。
c0051107_10525374.jpg

どうやら巣立ちの時期にきているらしい。
親鳥が来ても熱心に朝を与えているようでもなく、巣の周りを飛び回っている。
親鳥がそうして飛び回るのは巣立ちを促している。つまり「飛び立ちなさい」と
自分で飛び回りながらのデモンストレーション・・・・
私のこれまでの観察からしてそうと見てとれます。

案の定というか、思った通りでした。
外へ出てみると近くの電線で親鳥らしい2羽がのんびり休んでいました。
餌を与えるのに忙しい時はこんなふうに休んでなどいられないのですから・・・・
c0051107_11295338.jpg

但し、尾羽の感じから下の1羽は「子ども」のようにも思えます。
つまり、ヒナは3羽いて、この1羽は最初に巣から飛び立ったのかもしれない??
ヒナもいろいろ、度胸のよい子もいれば、臆病な子もいる。
ヒナにとって巣立ちは勇気の要ること。巣立ちひとつでもドラマがあるのですね。

長々とツバメの話になってしまいました。
でも、年々都会ではツバメを目にするのも珍しいことになっているという。
こうしてツバメがブログのネタになってくれるのが、私には有難く思えます。
c0051107_1217155.jpg

c0051107_12173268.jpg

c0051107_1219785.jpg

# by suirenn2 | 2017-06-30 12:21 | Comments(4)

絵画展「水墨の風」 ~ 出光美術館 6月28日

楽しみにしていた絵画展でした。
何より長谷川等伯の絵が出展されているので、それがお目当てです。
c0051107_10433295.jpg

期待して出かけた甲斐がありました。よかったです。
けっこう人が入っていましたが、混雑するほどではなくゆっくり観賞できました。

特に印象深く「うわぁ~、凄い!」と思ったのは、等伯の「四季柳図屏風」、
六曲一双、金地に緑色系の着色で、149×344㎝の大作の屏風です。
残念ながら絵葉書がなくて、これはネットから拝借したものですが、
唯々うっとりと見入ってしまいました。
c0051107_11472374.jpg

日本の水墨画に影響を与えたといわれる中国の絵師「牧谿」や「玉潤」の作品が
みられたのも幸いなことでした。

たまたま都合がついた友達と一緒でした。
展覧会の跡は「帝劇」地下の食堂街で昼食、さらにカフェへ移って、
コーヒー1杯で長々とお喋り、これもまた楽しいひとときでした。
# by suirenn2 | 2017-06-29 12:27 | Comments(0)